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オリンピック開催が決まり、インフラ投資が進むブラジル。世界的な不況の中、来年度もプラス3.5%という堅実な経済成長(IMF予測)を維持している。人々は仕事を求め、都会へ都会へと押寄せている。この出稼ぎの人々がクリスマス、ふるさとを目指す。
国土面積世界5位、日本の23倍という広さをもつブラジル。飛行機は庶民にとっては高嶺の花。鉄道網も未発達。そこで活躍するのが長距離バスだ。ブラジル全土に路線網が張り巡らされ、年間利用者数は1億5千万人。乗車時間は最長3昼夜、60時間(稚内−沖縄に相当)。クリスマスが近づくとバスによる民族大移動が始まる。
サンパウロ市にある南米最大のバスターミナル「チエテ」。長い通路の両側に突き出た100本の乗り場。24時間フル稼働でバスが発着を繰り返す。1日の利用者は約10万人。レストラン、売店、シャワー室も完備。寸借詐欺や置き引きなどに警察の出張所が目を光らせる。ビジネスマン対象の高級バスから、出稼ぎ労働者に人気の格安バスまでグレードは5段階。切符を求める人々の長蛇の列。土産物を抱えた一団が続々ホームに集まる。行き先はブラジル全土。アマゾン横断道路5500kmの先の故郷を目指す者もいる。
番組ではクリスマス直前の数日間、巨大バスターミナル・チエテに複数のカメラが密着、そこで繰り広げられる悲喜こもごもを、余すことなく捉える。出稼ぎに出たまま音信普通となった夫を探す妻。数年ぶりに故郷に錦を飾る青年。涙ながらに別れを惜しむ恋人たち。それぞれのドラマを乗せバスは出発する。
【STAFF】
制作:西橋 基彦
取材・演出:江南 亮
取材:高島宏起 松永圭介
撮影:谷津 賢二 レオナルド 山口
前川 光生 エドゥアルド・キウンチーノ
AD:池原 暢寿
コーディネーター:マリオ小原 エリーザ大塚 大森拓人
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